大腸内視鏡検査を初めて受けた体験レポ

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「大腸内視鏡検査」を初めて受けてみたので、体験レポートを書いてみようと思います。
私と同じように、嫌だな・怖いな…と感じている方の参考になれば幸いです。
なお、あくまで個人的な感想ですので、その点をご理解のうえお読みください。

目次

40代になったら大腸がん検査を受けましょう、と言われるけど

40代になったら、大腸がん検査を受けましょう!と言われます。
まあ、そうは言ってもね、嫌ですよね!!!

とはいえ、女性のがんの死因の中での1位は「大腸がん」ですって!

でも最近、気になることがある。

  • 若い頃から、過敏性腸症候群である
  • 近年、下痢が治ってきて、便が固まってきた(365日下痢からの脱却)
  • 便が細い/薄い形状になっていることに気づいた
  • 便の先に血がついていることがあった。(年に1回か?2回か?)

今年に入ってから、手や足の痺れも出てきました。
診断は頸椎狭窄症とのことで、多分軽いやつ。
精神的にも肉体的にも大変な時期で、それも重なったのかもしれません。

とある方が、足の痺れの原因がわからず、あちこち受診し、
身体中を検査し、最後にたどり着いたのが腸だった。
その頃には時遅しで既に亡くなってしまったとのこと。

まずは診察を受けてみることにした

20代から大きな病院で、腸で受診していたが、辛いのに治らないし、
検査検査が嫌で……結局やめてしまっていました。

まずは、大腸内視鏡検査を受ける場合について、電話で確認してみました。
すると、

「結局は、受診してみないと分からないですね……」

ゆん

……ですよね。

ちょっと気になることはあるけれど、最近、過敏性腸症候群は、落ち着きを見せていて、
かなり改善されていることを付け加えた。

年齢的にも、今まで「大腸バリウム検査」は受けたことがあるけれど、内視鏡はどーしても嫌で断り続けてきたことも正直に話しました。

先生からは、こんなふうに言われました。

「年齢的にも、過敏性腸症候群があることを考えても、やはり一度は検査を受けた方がいいですね」
「ずっと毎日モヤモヤするよりも、一回検査を受けて気持ちが楽になると、結構な割合で“その気になる症状”が治る人も多いですよ」

この後に及んで、私はまだジタバタしていましたが、
やっぱり死ぬのも嫌なので、検査を受けることにしました。

大腸内視鏡検査の予約と事前説明

まあまあ予約は埋まっていましたが、空いている日で、なるべく近い日を予約しました。
遠い日程は、多分嫌になるから…。逃げないようにね。

事前説明では、

  • 検査当日の流れ
  • 検査前の準備
  • 現在服用している薬の確認

などがありました。

特に注意が必要なのは、血液をサラサラにする薬
そういった薬を飲んでいる場合は、検査前に中止が必要になることがあるそうです。

ちなみに、バファリンにも血液をサラサラにする成分が入っているとのこと。
(これはちょっと意外でした)

私が普段服用している薬は特に問題はなく、
検査当日は朝6時までに飲むこと、という指示がありました。

検査5日前から始まる食事制限

まさかの!5日前からの食事制限がありました!

ゆん

予約する前に教えてよ!

一応もらった説明書には、「食事制限はありませんが、以下のものは控えてください」とのこと。
理由は、腸に残りやすいから
トマトの皮は腸に張り付いたり、ゴマが残ってしまうと、誤診を防ぐためにもよくない、ということらしいです。

  • ゴマ
  • 漬物類
  • 海藻類
  • キノコ類
  • こんにゃく類
  • 果物の種
  • とうもろこし
  • トマト

海藻、きのこ、トマト、トウモロコシは好きなもので、結構な割合で食べていたので、
これを抜いた食事となると、まあまあ気にしていないと、うっかり食べてしまいます。
結局、5日前から窮屈な食事になりました。

とはいえ、
「そんなに気にしなくても大丈夫」という人と、
「やりたい放題して、当日大変な目にあった」という人

両方聞いて、ネットでも調べまくり。
大腸内視鏡マスターみたいな人は、数日前から検査食をとっている人まで居るそうです。(ネット情報)

私は、気をつけた食事を摂った方だと思います。

検査前日、何を食べたか

検査前日は、

  • 便利な検査食を買って食べてもよし
  • 事前にもらった、**検査前日の「おすすめメニュー」**を自分で作って食べてもよし
  • 薬は飲んでよし
  • アルコールはダメ
  • 夕食は18時までに!
  • お茶、お水の水分制限はなし。たくさん飲むように!

とのことでした。

最初は、自分で作って「おすすめメニュー」を食べようと思っていました。

看護師さんの説明では、
「とりあえず、卵を食べていれば大丈夫」とのこと。
おやつはプリンやりんごは食べていいそうです。

普段、朝はトマトジュースを飲んでいるので、それも確認してみたところ、
「それくらいなら大丈夫ですよ」と言われました。

ただ、実際に検査を受けた人に聞いてみると、

圧倒的に「検査食を食べた方が楽」という意見が多かったです。

病院でも検査食を勧められました。
私は昔、大腸バリウム検査を受けたことがあり、その時の検査食の時は、面倒で、美味しくなかった記憶で、
正直あまり良いイメージがありませんでした。
多分、時代も変わって、味も良くなっていて、便利になっている様子です。

病院でそのまま買えばよかったのですが、
買いに行くのも面倒で……。

Amazonでも買えると聞いたので、
「クリアスルー」という検査食を事前に購入し、

検査前日は、この検査食を食べることにしました。

私は、3食セットの「ビーフシチュー」の方を選びました。「チキンクリームシチュー」も選べます。
また2食版もあるので、お好きな方を!

レトルトで、レンジでチンするだけの簡単なもので、
味は、みんなの言う、”美味しかった”です。
夜のビーフシチューなんて、こんなの食べていいんだ?くらいに思いました。
クラッカーも美味しかったです。

ちなみに、私はこれに加えて、朝は、リンゴジュース、おやつは、プリン食べました。

検査前日の夜

夜の21時に検査用の薬を飲むこと。

薬の名前は
「ピコスルファートナトリウム」
腸の動きを良くして、翌日便を出しやすくするためのものだそうです。

薬は水に混ぜて飲みます。

ゆん

特に不味くもなく、味もなく大丈夫です!

前日にするのは、これだけ。
良い子は、早寝して、翌日の検査に備えるべし!

ゆん

おやすみ〜

「ピコスルファートナトリウム」が良く効いてしまった

さっさと寝ようと思ったのですが、21時に服用した薬が23時頃だったか?早々に効いてきました。
お腹が痛くて、トイレに行ったり来たり。
お腹が動き出した様子。
元々、過敏性腸症候群なので、悪い日はこんな感じだけど、まあまあ悪い日の痛みです。

結局朝方まで、寝たり起きたりトイレ行ったりでした。

いよいよ検査当日の朝

朝がやってきました。

検査当日は、朝のいつも飲んでいる薬は6時までに飲むよう指示がありましたが、
1日ぐらいやめても私の場合は問題のない薬なので、飲むのをやめました。

そして、朝起きた時も、昨日の薬のせいで、お腹が痛い。

当日は、完全に絶食です!
牛乳・ジュース・スポーツドリンクなどもNG。
飲んでいいのは、お茶(煎茶・番茶・ウーロン茶・麦茶・砂糖ミルクなしの紅茶)

いよいよ朝9時から下剤の飲用開始です!

まずは、下剤の準備!
「モビプレップ」と言う下剤です。

使用直前に開けるように書いてあった!

開けると以下のようになっていて、「準備の仕方」が載っている。

水は、冷たい方が飲みやすいらしい

特に問題なく進む。
あとは、飲むだけ。

飲み方・下剤開始!

STEP
9:00~10:00

下剤:1L飲む

注意:10分〜15分にコップ1杯が目安。

  • ちびちび飲む事。
  • ゴクゴク一気に飲んではいけない
ゆん

ため息が出るほど、不味い!!!

ゆん

適当に、トイレに通いながら飲む。

ゆん

私の場合、前日の夜にある程度出ていたので、
朝痛かったお腹が、下剤で水っぽさが増して、むしろ楽になった。

ゆん

そして既に、出切った感がある。
ほぼ透明。
しいて言うなら、
コーヒーを飲み終わったカップに水をちょっと入れたくらいの色

ゆん

もう完了に違いない!!!!!!

病院に電話して聞いてみました。

「もう既に完了だと思うのですが、下剤をやめてもいいですか?」
結果は、
「最低1.5Lは飲んでください」とのこと………。

ゆん

鬼!!!!!

STEP
10:00~10:30

お茶・お水:500ml飲む

モビプレップを飲んだ量の半分の水分を追加で飲む

ゆん

水が美味しく感じる。
とにかく不味い味を消す!

STEP
10:30~11:00

下剤:500ml飲む

STEP1と同様、ここもチビチビ飲む

ゆん

あと500mlは飲まなくてはいけないらしいので、再開。

ゆん

水の後のモビプレップはまたも
不味い。
やめたい気持ち満載!!!!

ゆん

ストローで飲んでみたり、
色々試すが、普通に飲むのが1番マシだった…

ゆん

走って行くこともなく、
トイレには、時々、行って水を出す作業。

STEP
11:00~11:30

お茶・お水:250ml飲む

STEP2と同様、飲んだモビプレップの半分量の水分を飲む

ゆん

私の場合は、ここで終了!
モビプレップが不味いこと以外、楽勝だった!

ただし、まだ便が透明にならない場合は、
透明になるまで同じ手順で飲む必要があるそうです。

最低1.5Lのモビプレップを飲む。

あとは、とにかくできる限り水を飲むこと!と言われました。

腸の中に泡が残った状態だと、カメラで見たときに視界が悪くなってしまうそうです。

水をしっかり飲んむことで、泡をできる限り減らして、腸の中を見やすく!きれいな状態に出来るそうです!
せっかくここまで下剤を飲んで頑張ったのに、
泡が原因で先生が見えにくくなって”見落として”しまったら、元も子もないですよね。

ゆん

とはいえ、
水だらけで、お腹いっぱいです。

検査のため病院へ

持ち物

  • お金
  • 着替え(トイレの失敗などで、汚れることがある為)
  • 下剤を病院で飲む人は、水かお茶
  • 保険証・病院の診察券など

とりあえず、脱ぎ着しやすい服装で行きました。
過敏性腸症候群なので、トイレダッシュは得意ではありますけれど。

いよいよ検査

病院に到着してから

当日、病院に着くと、まず便の状態などを口頭で確認されました。
その後すぐに検査着に着替え、準備ができたらロッカーに荷物を預けて検査室へ。

ベッドに横になって寝てくださいと言われ、
あとはもう、されるがままです(笑)

横向きになり、体操座りをするように膝を少し抱えた姿勢。

……と思ったら、
先生が来て、ジェルのようなものを塗ったかと思うと、即・挿入!!!!

多分、ベッドに案内されてから5分以内くらいで検査開始でした。

ゆん

案外、爆速な感じで、ドキドキとかする暇もないくらいで、
それはそれで良かったのかもしれませんね。

実際の検査中の様子

モニターがあって、内視鏡が入って行く様子とか、見れました。
1番奥まで入ってから、戻りながら観察するとのこと。
内視鏡を入れる時に、空気を入れながら行うので、お腹の中にガスが溜まってお腹が痛くなります。

先生は、オナラしたくなったら、出しちゃってねーと。

ゆん

出せませんよ……

『おっ』『くっ』と声が漏れましたね。
ガスを我慢してるのでね。
その後は、説明されながら、戻りつつ観察。

手際よく、多分上手だと思われる。

ゆん

初めてなので、上手いかは知りませんけどね。

ポリープ発見と処置

私の場合、途中ですごく小さなポリープを発見。
ガンなど問題のあるものではないとのことでしたが、「一応切除しますね」と。

全く痛くも痒くも何もなく。モニタ上では、切除されて血が出ているのが見えただけでした。

その後、なんだか赤くなっているゾーンに突入。
もうすぐ終わりまーすと言われたかと思ったら、

ポリープと、その赤いゾーンの検体を採取して検査に出しますとのこと。
ポリープは間違いなく何も心配ないでしょうと。他もガンではないので、大丈夫ですと説明がありました。

検査終了

そんなわけで、検体採取のため、行ったり来たり。
終わるかと思いきや、それはちょっと長く感じましたが、無事検査終わりました。

ゼリーみたいなので、体がぬるぬるなので、体をふきふきして、着替えて、先生の診察へ向かいました。

結果説明

モニターを見ながら、先生が検査結果を説明してくださいました。

切除したポリープは、ガンではなく、まったく問題ないものとのこと。
また、検体を取った部分についてもガンではなく、
「他の病気が隠れていないか念のため調べます」という説明でした。

ここまでは一安心。

……だったのですが

切除後の注意点(まさかの制限あり)

切除した場合は、まさかの制限がありました!

ゆん

嘘でしょ・・・またか……

  • 食事制限あり
  • 入浴は検査後3日間はシャワーのみ(長風呂は避ける)
  • 運動・出張・旅行は禁止
  • 便に少量の出血が混じることがあるが心配なし
    (※ただし、大量出血の場合は受診すること)

食事制限の内容

ここで渡されたのが、
とんでもない量の食事制限リストです。

禁止されているもの

具体的な禁止食品

  • ラーメン・蕎麦・焼きそば・お茶づけ
  • 貝類・いか・タコ・刺身
  • 脂質の多い肉類(バラ肉・霜降り)
  • 生肉・練り製品(ウィンナー・ハム・ベーコン)
  • 牛乳(下痢を起こす人)
  • こんにゃく・さつまいも
  • 味噌汁(1日1杯まで)
  • 繊維の多い野菜
    (ゴボウ・筍・大根・もやし・レンコン・ほうれん草・ふき)
  • 煮豆・煮物
  • きのこ類
  • 海藻類
  • 香りの強い野菜(ニラ・セロリ)
  • 果物
    (柿・梨・キウイ・イチゴ・バナナ・桃・いちじく・ドライフルーツ)
  • 脂っこいもの
  • 繊維の多い食品
  • 刺激物
  • アルコール

食べていいもの

  • おかゆ・食パン
    ※麦芽パン・ライ麦は避ける
  • うどん・そうめん
  • 白身魚・魚肉練り製品(ちくわ・蒲鉾)
  • 脂質の少ない肉類(鶏肉・ヒレ肉)
  • 卵類(すべてOK)
  • 乳製品はヨーグルト
  • 芋・デンプン類(山芋・じゃがいも・里芋・春雨・片栗粉)
  • 大豆製品(豆腐・油揚げ・生揚げ・高野豆腐)
  • 野菜(レタス・トマト・きゅうり・キャベツ・冬瓜・玉ねぎ・カブ・いんげん・ネギ・アスパラ缶・皮なしナス・カリフラワー・皮なしかぼちゃ・さやえんどう)
  • 果物(柑橘類・葡萄・メロン・リンゴ・スイカ)

正直な感想

ゆん

検査前の5日間より、食べられるものが少ない……。

終わったらラーメン食べようと思ってたのに、美味しいもの食べたいのに、何にも食べれない!!!!

と怒りながらも、
同じくポリープを何個も取った人に聞いたら、全然守ってなかったらしい。

よっぽど大きなポリープでなければ、
そこまで厳密に気にしなくても良かったのかもしれません??
私は、結構真面目に避けたので、ストレスもりもりでした。

気づいたことと、最後のまとめ

  • 大腸内視鏡検査は、検査そのものよりも事前準備が一番大変(もう少し緩くても大丈夫だと思う)
  • 検査食の「クリアスルー」は買って食べた方が楽
  • 下剤は、本当に不味い
  • 下剤を朝作って飲む前までに冷やしておくと良いかもしれない(私は水だけ冷たいものにしたけど)
  • 検査自体は思っていたよりも短かった
  • 検査中は多少の痛みや違和感はあるものの、婦人科検診よりは痛くない
  • 内視鏡が入る時が、辛いけど、奥まで行って戻ってくる時の方が楽
  • ポリープ切除後の食事制限は、守るかどうかは個人次第
  • 真面目に守るとかなりストレスになるので、不安な人は事前にどこまで厳守か聞いておくのがおすすめ
  • 下剤を飲んでからはトイレに行く回数が増えるため、すぐ脱げる服装が楽
  • 下剤も水も大量に飲むことから、夏の方が楽かもしれない
  • 着替えや検査後の体のベタつきを考えても、夏の方が汚れを気にしなくて済みそう

初めての大腸内視鏡検査は不安だらけでしたが、
終わってみれば、安心はできたので、「やって良かった」と思える検査でした。
……とはいえ、
またやれと言われたら、正直ちょっと躊躇しますが。

これから受ける方の参考になれば嬉しいです。

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